不思議な青年

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探偵でも真夏の太陽を浴びると、うっとうしく思えていた。 女の名前は高橋胡桃(タカハシ クルミ)。成績も体力も微妙だが、音楽が大好きで最近、吹奏楽部に入った。だが練習にはなかなか参加出来ない。 彼女は頼人の助手だからである。元々、東京に住んでいた胡桃は作家を夢見ていた。 警視庁捜査一課の警部である父に友人の作家を紹介された。それが頼人の父親だった。 胡桃は早速、ここ岐阜へと来たものの、頼人の父は既に海外へ飛んでしまい、両親も父の転勤でイタリアに行ってしまった。
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