エピローグ

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どうしてそんな文章が浮かんできて、発しそうになったのか、頼人には分からない。 「頼人?」 「あ、いや……何でもない。」 ワンッ! 京太郎が元気よく吠えると、胡桃はあっと声を上げる。 「そっか、夜ご飯まだだったね。 すぐ用意するから。」 何事もなかったように、胡桃は笑ってキッチンへ行く。買ったばかりのドッグフードがあったはずだ。 はあとため息を吐いて頼人は屈み、近づいてきた京太郎の頭を撫でた。 「いつもはアイツに抱えられているくせに。」 拗ねた子供のように言う。
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