double heart

3/24
前へ
/80ページ
次へ
朝の清々しい空気の中を…学校に通じる坂を上る。 通称…桜坂 ん?某歌のタイトルみたいだ? まあ、細かいことはきにしない。 ともかく…その坂を、上る最中聞き慣れた声に呼び止められる。 「おーす!佳!」 「おう!ヒロ」 コイツは…相場弘明 爽やかな表情…整った顔立ち。 すくなくともイケメンの部類に入る猛者であろう。 オマケにバスケ部のエースときた。 ファンクラブまであるやらないやら…。 オレとの関係は悪友というか…腐れ縁? まあ…小学生からの付き合いだ。 「なんだよ?人の顔をジロジロと…おまえコレか?」 そう言い右手の甲を左の頬に付けた。 「んな!そんなわけないだろ!」 「冗談だって!怒るな怒るな」 少年の様な表情を見せながら笑うヒロ…なんか…ファンクラブあるのも頷けるよな…。 こんな…イケメン反則だろ? 「な~ヒロ…神様は何故平等ではないんだ?」 「意味がわからん…」 はい…すいません。 俺も意味がわかりません。 そんな…たわいもない話をしてると、坂を上り終え校門についた。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

320人が本棚に入れています
本棚に追加