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「あーーっもーーっ!!ムシュクシャするーっ」
薫は髪をかき乱しながら叫ぶ
いつでもどこでも気づけば翼の事を考えてる
薫はそんなにも翼の虜になっている自分を認めたくなかった
理由はいくつかある
「なんであんなバカ翼の事なんか考えてんだよ俺は…」
「誰がバカ翼だよっ!!」
「………」
この非常階段は薫の秘密の場所だ
普通の生徒は決して誰も来ない
約1名を除いては
「どうせここだと思ったよ」
階段の上からした声にゆっくり振り向くと予想通り翼が腕を腰にあて仁王立ちしていた
「あーあーまた煙草吸ってるー」
翼は階段を駆け降りると薫の口にくわえた煙草を奪い地面でもみ消した
「チッ…いちいちうるせぇな、つーか優等生が授業サボっていいのかよ」
「優等生だからちょっとぐらいサボっても平気なの」
「ったく、なんだそれっ」
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