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「お!、すげぇきれーになったな!偉いぞ、大貴!」
俺より頭1コ分背が高い隼人先輩が俺の髪をワシャワシャ撫でながら褒めてくれた
いや、あの、褒めてくれるのは嬉しいんですけど…
「大貴!~早くスポドリ~!!のど乾いて死ぬぅ~」
ベンチに座って足をジタバタさせて騒ぐ雄介先輩を黙らせるために近くに置いてあった水筒を投げる
「サンキュー!!」
「‥あのぉー、隼人先輩?雄介先輩?」
「ん?何?」
「ゴクッ……どうした?大貴?」
俺の呼びかけに先輩達が聞き返す
「外の貼り紙、見えませんでした?」
「貼り紙?‥あぁ!『掃除中!立ち入り禁止!』ってヤツ?」
「そうです」
どうやら見てくれてはいるようだ
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