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食堂の人たちも
みんな黙って私たちのやり取りを見守っていたが、
ちょっとイイ雰囲気になったからか、みんな急いで私たちから視線をずらし始めた。
彼は、まだ熱い私の顔を
大きなの手のひらでそっと包んだ。
ちょっとひんやりとした彼の手が妙に気持ちよくて、
ぼーっとしていると
「この顔、大好き。」
と彼はつぶやきながら
顔を私に近づけてきた。
キスされる!、と分かると
私の目は勝手に閉じた。
彼が私に一歩近づくのが分かる。
と次の瞬間、べちゃって音が聞こえたと思うと、
「さいあく...。」
という彼の声がすぐ側で聞こえた。
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