第二夜 呪殺メール

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「ふあああ、クソ眠い……私は寝るわ」  ん~一部の奴はそうは思っていないだろうけど、私に言わせりゃ学生なら誰もが楽しみな時間なのが昼休みだ。  さてと、私――山崎サキにとって昼休みは昼寝の時間でもある。ありていに言えば、昼休みは大っっ嫌いな勉強を忘れられるわずかな時間だし、それを有効に使わないとね! だけど、闖入者によって、それが邪魔されてしまったんだな、まったく~! 「先輩、先輩、ビックニュースですっ!」  闖入者は後輩の植田七海だ。噂話が大好きで、ついでに騒がしいコなんだな――と、そいつがドタバタと忙しなく私がいる光桜学園二年B組の教室にやって来るのだった。
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