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何時ものように学校に登校した。
だけど、学校の雰囲気は何時もと違う。
ぴりぴりとした痛々しい視線しか感じない。
正直、居づらい。
校門をくぐるなり皆の視線が私に向いた。
なぜ、そんなに見るのか。
私には分からない。
考えてみるのだが心当たりもない。
慶『何なのだろうか…』
ふと呟く。
だが次の瞬間何かが身体に当たった。
冷たくも暖かくもない生温い温度。
だが、何処かぬるぬるしていた。
見てみたらそれは生卵で。
勿体ないなあと思うが…。
『お前、ノコノコと学校に来るんじゃねえよっ』
そう、言われた。
ああ…、何と言うことだろう。
まさか私がこんな目に会うだなんて。
混乱した頭のまま私は部室に向かう。
部活の皆なら私に冷たい視線を送らないだろうと思って。
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