14.朝までずっと…

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「……怒ってなんかいません。」 自己嫌悪に陥っている自分を見られたくなくて。 プイッと紘兄から顔を逸らし、私はそのまま紘兄の膝の上から降りた。 「……今日はもう、寝ますから。 紘兄も早く部屋に戻って下さいね。」 そう言って私は急いでベッドの中へと逃げ込んだ。 「……は?」 私の突然の行動に、一瞬呆気に取られた紘兄。 しかしすぐに、 「何言ってんの?続き、するって言っただろ?」 そう言うと、私が頭まですっぽり被ろうとしていた布団を奪い取った。 「まだからかうつもりですかっ?」 「違う!俺がしたいのは、ずっと出来なかった話の続き! またうるさいヤツが戻ってくる前に二人きりでしたい。 羽海だって知りたがってただろ?里香さんの事。」
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