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「なっ、なんで?!」
「言っただろ?部屋に戻るって。」
確かに言ってた。
けど……
部屋は部屋でも私が思っていた部屋はリビングの方だ。
それなのに紘兄に連れて来られたのは、なぜか私の部屋。
しかも、部屋に入ってすぐベッドの上に腰を下ろした紘兄は、この状況にうろたえている私を超至近距離で満足そうに見ている。
「せめて下ろしてくださいっ!」
私を抱きかかえたまま座る紘兄に懇願するが、予想通りそれはすぐに却下されてしまった。
それどころか紘兄は私が考えてもいないとんでもない事を言い始めた。
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