不思議なパワー

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僕「なー、お前もう就職先とかだいたいの目処立ててるー?」 お前「あったりめーじゃん、つか、僕まだ決めてねーのかよ?ぜってーやべぇだろw」 僕「だよなー…いや、就職先はさーだいたい決めてるんだけどよー、俺面接でなんていったらいいかーってさぁー」 あいつ「あれ?僕って部活やめたごろ、『バイトで社会経験するー』とか、ほざいてなかったか?」 僕「いや、いってたけどさーこの不景気に雇ってくれるところなんてないよー」 お前・あいつ「だよなー……」 あいつ「あ、お前って面接でなんていうつもりなんだ?」 お前「ん?俺はな、親父がいねぇから、バイトして頑張りましたっていうつもりだし、資格もちょいちょいとってるから、そのことをなー」 僕・あいつ「あー、お前だるいーとかいいつつ、頑張ってたしなー」 僕「じゃあ、あいつはどうなのさ?」 あいつ「俺は、資格とってるし、部活もやったろ?あとー成績も上々だし」 僕・お前「はいはい、エリートはすっげーなー」 そんなことをいいつつも…9月中旬、俺は志望していた会社に面接を受けに行った。 面接官「あなたは、高校生活一番の思い出は、なんですか?」 僕「私の一番の思い出は、高校二年生のとき、怪我をしてしまい、部活動ができなくなってしまいました。しかし、私は部活動ができなくなった代わりに、勉強をして、常に上位を狙い結果を残していることが、今の私の自身になっていることが、一番思い出です。」 俺は面接で悔いの残ることはなかった。 その帰り道、公園から転がってきたボールを普通に投げ返したつもりだった。 しかし、そのボールはありえないスピードでミットに入りミットごととんでいってしまった。 なに?なに?俺スーパーマンになっちゃったとか?! 自分の力に驚いていると小学生ぐらいの子が交通の多い道路に飛び出してきた。そこに突っ込んできたのは大型トラックである。俺は自分に宿ったすごい力を信じて子供助けに行った。 ーー俺はトラックにはねられて死んでしまった。
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