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あれの短所を数えれば,きっと日が暮れてしまうだろう。
私はあれの代表的で最大の短所をもう一度考えてみようと思う。
それが無くなれば,あれはあれではいられない。そう,短所がほとんどなのである。
その代表的な短所とは,自分を良く見せようとすることである。ある人がミニスカとニーハイが好きだと言えば,毎日のようにたいして細くもない(言ってしまえば太いのだが)足をさらすのである。
ある人がまたある人の悪口を言うのなら,その時だけは話を合わせるのである。で,表では善人ぶるのである。
そのうち面倒なことになると,嘘を並べる。
そんなことをしながら,嘘が嫌いなんて言うものだから面白い。特に分かりやすいのが,男の前での態度である。まず声の高さが違う。話し方も,仕草も,すべて違う。
女の前でも人によって態度が変わる。もし100人いるのなら,100通りのあれがそこに生まれてくる。
たまに出すボロを探すのも楽しい遊びである。
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