わたしの朝はお兄ちゃんの声で始まる

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「…ぇ、なぇ!!」 扉越しに聞こえるお兄ちゃんの声。 「なに~?」 「お前今さっき鈍い音聞こえたぞ!?また壊したのか!!」 (壊した?) なぇはゆっくりと起き上がって後ろを見た。 (ああ、まぁ壊してますね。) 目覚まし時計がつぶれていた。 そこには見事になぇの馬鹿力があらわになっていた。 「なんか、朝起きたら、壊れてた、みたいな」 「オイオイオイオイ勘弁してくれよそれ27個目だぞ!?目覚まし時計壊すんじゃあテメー成人どーすんだっての!!」 兄・正夫はなぇの部屋のとびらを叩きながらおらんだ。 「あっちょうど3で割り切れるね☆」 「お前マジ頭3分割に切るぞ!!」 「うわー…グロぉ…」 なぇはこの日約束をしていたので、少し時間が心配になった。 「お兄ちゃんいま何時?」
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