深夜徘徊/キケンダイ

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「あー…夏っていいなあ。夏男!俺、夏男だ!!」 ぐふふと無意味に笑いながら公園にさしかかった時に何かが聞こえた。  吐息のような、ただ吐息にしては普段耳にするようなことのないもっと野性的な。  『グフゥー…フゥー…グフゥー…』 「あれ…あれあれ…」 本能的に足が止まり、先程と打って変わって冷や汗が吹き出してくる。
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