善と悪

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 この世に『正義』はあるのだろうか?  暗い路地裏で、俺は今、目の前の男を殺した。  私利私欲のためではない、友が殺されそうになった。だから殺した。  なのに社会は俺を『正義』と呼ぶ。  どんな『悪』であれ、それを殺した時点でそいつは『悪』なのに。  単なる殺人者なのに。  だが、分かったこともある。  それは、偽りの『正義』では友を護りきれないことだ。 「ならとことん墜ちてやる。」  だから俺は墜ちていく。  深く暗い闇の中に。  
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