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第一話
?風が冷たく辺りは暗い。
周りは草が生い茂り木々か立ち並ぶ。
とても人間が住んでいそうもない薄気味悪い森だ。
しかし、何故かそこで青年が野宿していた。
ガッチリとした体格で髪は後ろて一つに束ねてある。彼の名はヴァン。エルフ族の青年だ。
ガサガサ!
ヴァンの側の草が揺れている。
「なんだ?」
ヴァンは腰の短剣を抜き後ろに下がった。
草むらから勢いよく出てきたのはライカン(狼人間)だ。
ガルルルル?
ライカンは牙をむき出しにしヴァンを威嚇している。
「面白い? 俺と殺り合うのか?」
ヴァンはライカンの左眼にめがけて持っていた短剣を投げた。
グシュ!
ガァァァ
見事にライカンの左眼に命中。
ライカンは左眼を抑えながらヴァンに襲いかかってきた。
ッサ?
ヴァンはライカンの攻撃を身軽に交わし左眼の短剣を抜き取った。
「ライカン、お前は次の一撃で死ぬ。この世に別れを言いな?」
ヴァンは短剣を逆手に持ち替えライカンに向かって走り出した。
次の瞬間、ヴァンの体が光り一瞬にしてライカンの背後にたっていた。
「別れを言う暇も無かったか」
ライカンは膝から崩れ落ちた。
その体には首が無く見るも無残な姿だった。
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