超能力者

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俺は超能力者だ。生まれたときから変な力が使える。なぜかは知らないが、物心がついた頃にはすでに使い方も知っていたし、どんな能力かもわかっていた。 例えば、小さいときに遊ぶ積み木なんかを手も使わずに「お城」と言うだけで作ることだってできる。 他にも「牛乳」と言えば、コップに牛乳を注ぐこともできた。 しかし、最近おかしなことに気がついた、一ヶ月ほど前から一人暮らしをする様になった。 すると、まったく超能力が使えなくなったのだ。流石に、炊事洗濯ができないと生きてはいけない。だがいままでは、自分でフライパンを持つこともなく、なにもしてこなかったのだ。 ということは、料理を作っても黒焦げの隕石にしかならなかった。
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