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私は桜院 華芽(さくらいん はなめ)。
齢16の高校2年生。
私の父は大手企業会社のトップを治めていて,私は所謂お嬢様だ…。
「華芽お嬢様,学校のお時間ですよ。」
この人は私の執事の喜多瀬 雅(きたせ みやび)だ。
髪は黒で肩に掛かる程あり,背長は180を裕に越えているだろう。
齢21にしてはマナーが完璧で,いつも私の世話を妬いてくれている…
スゴく感謝しているけど口に出したことはない…なんだか照れくさくって…
華「うん。あ,今日はお迎えはいらないからね!!歩いて帰るから…」
雅「でしたら行きも歩いていったらどうです?」
華「ぅえ!?……えっと…今からだと歩いて間に合う自信がない…です…」
雅「冗談ですよ。お嬢様は面白いですね。」
ニコリと笑って淡々と言ってのける喜多瀬は他の執事やメイドと違ってキツい意見や感想をくれる。
きっと彼の本音も混ざっているのだろう…
そんなところが彼の長所であり短所でもあるのだ。
雅「ほら,しょうもない脳みそで無駄なこと考えてる暇があったら学校行きますよ!!車に乗って下さい。」
華「なっ…!!しょうもなくないもん!!私だって考え事したりするもん!!」
雅「はいはい,偉いですねぇ。偉いですから早く歩いて下さい~」
華「…むぅ!!歩いてるじゃない!」
雅「…可哀想に…足が短いんですね…。」
………ちょっとでも褒めた私がバカでした!!
車に乗り込み,桜を見た後ちょっと目を瞑って開けてみると学校に着いてしまったようだ…!!
華「…喜多瀬イリュージョn「寝ぼけてないで学校に入って下さい。」
華「…はい」
まだ言い終わってなかったのにぃ!!喜多瀬のバカァ!!
雅「では,行ってらっしゃいませ。」
喜多瀬は軽くお辞儀をして車に乗り込み,走り去ってしまった。
まだお屋敷で仕事があるからだろう…スピードの出し過ぎな気がする…
「おっはよーう!!華芽,お前今日も車か?」
この声は…
振り返って見るとやはり予想していた相手だった。
華「おはよう,秋都。車で来たけど…?」
この男の子は河野秋都(こうの あきと)。
一年生からの付き合いだ。
髪は茶髪をワックスで立てていて.ぱっと見DQNだけど意外にも茶髪は地毛なのだ。
瞳は綺麗なブルーで澄んだ光が射しているように見える。
私のクラスメイトであり友達だ。
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