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「シャワー行ってきなよ」
・・・この状態でいたくなかった。
「・・・もうっ、苦しい。」
「何で?」
シャワーに行ったはずのあいつに
後ろから抱きしめられていて。
「なんでもない」
「なんでもなくないだろ、言えよ」
言いたいよ、
俺を一番にしてって言いたいよ。
でも言ってしまったら
きっとあなたは離れていくでしょう?
そんなの今よりももっと辛い。
「だからっ・・・なんでもない・。」
・・刹那、見慣れた天井が見えた。
「なんでもなくねえだろ、言えよ」
鋭い眼差し
「・・っん、あ・・、」
執拗に絡み付いてくるあいつの舌、
頭がぽーっとする。
「言えよ」
「・・っ・・もういやだ。仁がすき、この関係辛い・・・っ。」
言ってしまったよ、
今日でお別れだ仁。
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