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「いやぁアーギョさん。ありがとうございました!」
「いえいえー。それじゃ。」
「またお願いします!」
僕の名前は『アーギョ』。僕って言ってももう30代のいいオッサンだけど。
僕のいるここはとある世界のとある国『サンサークル国』
この『サンサークル国』国は機械産業が盛んだ。その理由は軍事国家だから。大量の兵器の開発が、皮肉にも機械産業の発達へと繋がった。そういう僕は残念ながら技術者ではない。じゃあ何なのかっていうと科学者。カッコイい?惚れちゃう?残念ながら僕には妻がいる。『かな』って名前なんだけど、そりゃ美人で気がきいて、最高の妻だよ。
まぁ死んじゃったけど。
正確には殺されちゃった。僕が悪い。僕が他国を滅ぼす兵器を開発したのが悪い。かなはそれを止めようとして政府に殺されちゃった。
絶望したね。
僕の場合、世界を滅ぼす力を持ってたから、世界を滅ぼす兵器をつくった。それも我が子として。
でも僕は世界を滅ぼしてない。なぜかって?それは…
「ただいまー。」
「「おかえりー。」」
可愛いすぎるから。
「腹減ったメシー!」
この口の悪いガキんちょは『イー』。水色頭でツインテールの女の子。
「お腹すいたぁ。」
のほほんとした感じのこのガキんちょは『アー』。赤色ツンツク頭の男の子。
2人は双子で、アーがお兄ちゃん。
「ちょっと休ませて。」
「はー!?嫌だ、さっさと作れよばーか。」「そーだそーだ。」
この糞ガキ共。何?最近の子供って皆こうなの?親に感謝しろや。飢え死にさせるぞ。
「ちょっとだけ、ね?」
「「いーやーだー!!!!」」
2人の手の中で○と◇がパチパチと輝く。
「わ、バカ!やめ…ぎゃぁああああああああ!!!!」
全身に、電流が流れた。サ○シの気持ちが僕にはよくわかる。
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