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「………って違ぁ~~う!!」
「?」
肝心なことが解決していない。
「誰だよ!こんなところにパソコン置いたのは!!」
こんなところにあるべきもんじゃない。第一こんなとこにあったら練習の邪魔だよ。
「落ち着いて。とりあえずベンチの方に持って行っとくから。」
「ああ、頼む。」
ちょっと熱くなりすぎたかな。パソコンがマウンドの上にあったぐらいで………。
……………………。
うん、どう考えてもおかしい。
「あれ?」
ん?
「どうかしたか?」
「プレートとくっついてて取れない……。」
「へ?」
どういうことだ?
俺もパソコンを持ち上げようと試みる。しかし、持ち上がらない。ぴったりとプレートにくっついている。
「一体どうなってんだよ………。」
ランニングで暖めた俺の体も冷めてきた。
今日は練習やめるかな……。つき合ってくれたエミルには申し訳ないけど。
練習する場所がないわけじゃない。マウンドを使わなきゃいいだけなんだけど、このパソコンが気になりすぎてもうすっかりやる気を失っていた。
それに、エイジも来ねえし連絡も取れねえ……。
「なんか冷めた。今日はもう練習やめるか………。」
「カイト…………。」
エミルも残念そうな顔で俺を見る。
「せっかくだからこの後さ、2人でどっか遊びに行こうぜ。」
「うん。」
「さてと。」
俺はもう一度パソコンに目を向けた。
パソコンはデスクトップ画面を表示している。
「え!?」
待て。確かパソコンの電源は入っていなかったはず………。
あれ?でも、さっきエミルが触ってるときはついてて……。
「な!?」
「え?」
次の瞬間、パソコンを中心にものすごい風が巻き起こり、
「うわぁぁぁーー!!」
俺は気を失った。
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