始めて見た顔

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眼を覚ますと、自分の布団に入っていた。 「夏樹!起きた?」 下からお母さんが呼んでいた。 「今起きたよ。」 パジャマのまま、下に続く階段を降りて行くと、お母さんが安心したような顔をしていた。 「良かった。夏樹、貴方昨日の夜のこと覚えてる?」 お母さんが、そんな質問をしてきた。 「昨日の夜?」 夏樹は何だ?と言いたい顔をしていた。 「貴方昨日の夜、何も言わずに自分の部屋に入ったのよ。」 お母さんがそんなことを言うと、夏樹は自分で昨日の行動を頭の中で思いだす。 その時に、満月に照らされる月影を思いだす。 「大丈夫。ちょっと疲れただけだから。」 夏樹はそう言いながら、朝ごはんを食べはじめる。 「先に食べてるよ。」 .
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