始めて見た顔

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お母さんは何も聞かないでいてくれた。 夏樹は学校に行く準備をして、家を出る。 「行ってきます。」 普段とかわらない道を歩いて行くはず。 夏樹は昨日人影を見た場所で、足を止めた。 ゆっくり空を見上げると、そこには青く雲を浮かべた空があった。 夜と違い、月は昨日見た場所とは反対側にいる。 そんな月を見て、昨日の人影は夢だったのかな?と思う。 「そもそも、あんな高いところに人なんていない。」 夏樹は自分に言い聞かせながら、学校に足をむける。 .
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