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そこでも私はシャッターを落とした
「かき氷ぜんざい2つ~」
「はいよ~」
楓が百円玉を二枚置く
ベンチに座ると、真ん前に大きな川が見えた
シャッターを落とした後、かき氷が置かれた
「いっただっきま~すっ」
シロップの代わりにアンコがかけられたかき氷
「ん??」
混ぜていると、中に柔らかいものがあった
「おもち」
「いらないなら、あたしが食べてあ~げるっと」
許可も無しに、私のおもちを口に入れた
「ん~ぅ、美味しい」
そんな笑顔の彼女の頭を撫でた
「いっぱい食べろ」
「なんかさ、あんたお父さんになったら、幸せだろうね」
「そうか??」
「何となく、何となく、だよ」
「ふっ」
無造作に携帯電話を開けた
圏外…
まぁ、これで編集社を気にせず写真を撮る事が出来る
ゴーン
ゴーン
5時を告げる鐘が鳴る
「あ、もうこんな時間」
「ん??」
「帰るよ。ごちそうさま~」
「あ、容器置いといて良いよ」
再びあぜ道を歩く
私はポケットに手を入れ、彼女はその横をちょこちょこ着いて来た
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