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「カァカァさん鳴いてるね」
「うん」
「ケロッピも鳴いてるね」
「うん」
「ミンミンさんも鳴いてるね」
「うん」
彼女は、動物の名前を鳴き声で呼ぶ
学力が足りず、少し子供っぽいが、その反面、家庭ではしっかりしている
「楓、あれ何て言うんだ??」
私が指差した方向には、アヒルが田んぼで泳いでいた
「あ、ガーガーさん。珍しいね、ホントはグワグワ使うのに」
「グワグワ??」
「くちばしでっかい、緑色の鳥。食べると美味しいんだよ??」
あぁ、カモか
「あ、ウサさんの匂いだ!!早く!!」
手を引かれ、家に急ぐ
「ただいま!!」
「お帰り。丁度えぇ、飯出来たぞ」
「ウサさん!!??ウサさんだよね!?」
「食わんと言っても食うのがお前だろ」
「あちゃ~、あんたには見切られてたか」
三人で、いろりを囲む
「美味しい美味しい」
笑顔でバクバク食べる楓
家の中に、シャッター音が響いた
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