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色素が足らず、元々赤みがかった、短い髪
そこそこ大きい、胸の膨らみ
ちょっと切り傷がある、太もも
都会にいたら、必ずモテる感じの彼女だ
彼女の所に近付き、もう一度シャッターを落とそうとした時だった
レンズから、何かを構えて野球のフォームをして、こちらを向いている
「いたっ」
彼女の投げたものは、私のおでこにジャストミートした
「盗撮とは、いい度胸ですね!!」
「俺だ」
「あっ!!あんたか!!」
「ピーマンを投げるな、ピーマンを」
「いやぁ、ゴメンゴメン」
後頭部を掻きながら、笑顔を見せる
すかさずこの瞬間にシャッターを落とした
「流石はカメラマンだね」
「この一枚が欲しかった」
「ちょっと待ってて、大豆採ったらすぐ終わるから」
「ちょっと手伝う」
「い~の、あんたは黙って写真撮ってれば」
「…わかったよ」
彼女の収穫が終わる間、ぶつけられたピーマンを拾い、畑の本近くを通っている小川を一枚撮った
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