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ざわっ
『本当に、杏が死ななきゃいけないの…?』
友情に熱い夏樹は、アンナと、アンナの携帯に問い掛けた。
『あんた、本当に友情に熱いわね…火傷しそう。
ていうか~アンナ、そういう子嫌いなのぉ~うっとおしいよお』
また、アンナのだだこねモードだ。
もういい加減、飽きた。
『だよね、綾乃?』
ビクッ!
ナンデワタシにキクノ?
「…」
私は何も喋らなかった。
それをいいことにアンナはまた問い掛けてきた。
『ね?あ・や・の❤』
夏樹は、友情に本当に熱い。友達である私もそれを思ったぐらい。
でも、だから心は人の百倍暖かい。
だから、私は夏樹と親友だと思っている。
一方、アンナは男子にモテるのをいいことに、〝召し使い〟として利用している。
女子に対しては、今の今までずっと屈辱的なけなしかたをしてきた。
「根暗チャン」「豚チャン」「オタク」「チクリ魔」これはまだましな方だ。
ずっと「死ね」とイジメた子もいる。その子は、本当に自殺した。
外見がとてもいいのに、中身が悪いとても最悪な子だ。
やっぱり、人は見た目より中身だ。
やっぱり、私は夏樹の方が好きだ。
「…わたしは…」「私は、夏樹の見方をする!とても、友達思いのこんなに優しい子は世界中どこ探してもいないよ!!
…それにアンナ、一回Qになったぐらいで調子に乗るんじゃないよ!」
言ってしまった。
でも、その気持ちとは裏腹に自分の本心をいえて、スッキリしていた。
『なぁに…?綾乃まで裏切る気?』
「何か文句でも?」
『私の召し使い達…行きなさい!』
シーン…
『み、皆…わたしは…?』…
『しーらない🎵自業自得?』
夏樹が、楽しそうにいった。
『仲間と思ってたのに、裏切られた…気分はいかがなものかしら…?』
光がいった。
『わ、私の召し使い達、い、行きなさい!』
『なぁ、梅宮…
〝じごうじとく〟って言葉知ってるか?』
響がいった。
『い、いまならタダで身体を売ってあげるわよ?』
『そんな汚らわしい身体、死んでも買ってやらない』男子は、声を揃えていった。
『いやぁぁぁっ!こんなハズじゃなかったのに…』
アンナが、滝のように悔し涙を流した。
…
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