幻獣辞典

△ドラゴン△

[ヒュドラ]

ドラゴンには複数の首を持つものも多いが、本数が一番多い有力候補と云えばヒュドラが真っ先に挙がる。

ギリシャ神話に出てくるヒュドラの首の本数は、理論上無限大だからだ。

「水蛇」という意味を持つヒュドラは、複数の首を持つ巨大な蛇だ。多くの場合は沼の近くにある洞窟に住み、沼に近付く者を襲う習性がある。

ヒュドラは凄まじい再生能力を備えたドラゴンだ。

たとえばヒュドラの首を切り落としても、その傷口から新しい2本の首がすぐ生えてくる。また真ん中の首は不死の力を持っており、いかなる方法でもこの首を殺す事はできなかった。

ヒュドラの首は9本とされている事が多いが、伝承によって5～100、ものによっては1000本と大きなばらつきがある。

またヒュドラは猛毒を持つ。とくに血液の毒性は高く、肌に触れただけで死をもたらす強力なもの。

ギリシャ神話に中には不死の能力を持つ超人が登場するが、その中にはヒュドラの毒を受けた苦しみの余り不死の能力を返上し、死を選んだものもいるというから恐ろしい。

≪一言感想≫
千本の首……数えるの大変だっただろうに。