アノ子

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「あ、ダメですか!?」 よくみたら、彼女の耳は真っ赤で、顔はほんのり桜イロだ 「何だよ、誰かに聞いてこい、って言われたんじゃねーの?」 あんまりにも驚いて俺はそう言い返した 「そ、それは……だって」 「じゃあ、俺のコト好きなわけ?」 ヤバイ 「……」 黙りこむ彼女を、壁に追い詰めた うつむいたまんまの彼女の顔を、両手でこっちに向かせた 「~~!!」 見たこともないくらい、潤んだ瞳を向けて、彼女は顔を歪めてる こんな顔、はじめてみた 「言わないとわかんないだろ?」 「……スキ…です」 潤んだ瞳 ぷるんぷるんの唇 あー、 なんかしてやられた気分。 俺がすんげぇスキだってコト 当分言わないでおこう
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