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永く大切にされてこなかったから。
「――アタシ、あんたに好きなんて言ってないわよ?」
「好きなくせに。
そーゆう強気なとこも、カワイーってね」
――生意気。
通話が途切れて。
伝う涙が、身体から余計なモノを全部洗い流してくれる気分になった
前に、進みたくても
ずっと、暗闇の中をさ迷っていた私を。
アイツは簡単に引きずり出してくれた。
――私はまだ、幸せになれるんだ
そう思ったら、涙が止まらなかった
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