2079人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「……は?」
「身体、痛い」
そんなもん知るか、と、返事をしないまま黙りこんだ。
何だか本当に辛いのかな?
――なんて考える私は、バカなんだろう
「……はしっこで寝てよ?」
そう伝えて、直ぐさま
「やった!」
現金な彼は、ベッドに潜り込んできた
「ちょーイイにおいする。ヤバい」
「……」
何も言えないまま。
私は瞳を閉じる。
意識した距離感が、彼との間にあって。
思わずベッドから落ちそうなくらい。
私の身体は、ギリギリの場所にあって。
心も。
なんか、ギリギリ。
最初のコメントを投稿しよう!