2079人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「頼むよ」
そう言って彼は助手席に乗り込んだ
「向こうにはいつ帰るの?」
「明後日」
「え。結構すぐじゃん?
いーなー。サンディエゴ。
ねー、もしかして、遊びに行ったら、泊めてくれる?」
海外旅行で宿泊費が浮いたら、かなり得じゃん。って、損得勘定だけで、特に何も考えずにそう声をかけただけだったのに。
「タダでなんか、泊めないよ?」
「な……にそ――」
「代償は、カラダで」
ドクン、と血流が、上がった
最初のコメントを投稿しよう!