ACT,1 紅蓮―くれん―

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「会ったばかりなのに、こんなに夢中になるなんて…。 ……怖いくらい、魅力的な人ね。 ねぇ、ずっと貴方の愛を貰えるには、どうしたらいい…?」 ベッドに横になって、片手で頬杖をつく俺の顔を撫で回しながら、貪るように唇を求める女。 それに答えるように、目の前にある裸体のウエストのラインを指でなぞる。 女の甘い吐息が、耳をくすぐった。 さっき出会ったばかりで、一度体を合わせただけで、 俺がすべてと言わんばかりの女の酔いしれた表情と言葉に、冷ややかな視線と極上の笑みを贈る。 女が俺に夢中になるのは、当然だ。 そうなるように、出来てるんだからな。
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