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歩夢 「歩・・弥・・」
私は、小学4年生の夏に
両親を事故で亡くしてから、
双子の兄、歩弥とも引き離され・・
それぞれ遠い親戚の間を
ぐるぐる育てられた。
"家族"の形は完全に失われたんだ
親戚に引き取られてから
顔は笑っていても
心は笑えていなかった。
どんなに良くしてもらっても、
本当の家族は、
歩弥だけ・・・
迷惑をかけないように
いつもいつも
それだけだった。
私は空を見上げて
歩弥の顔を思い浮かべた
歩夢 「歩弥は、今幸せ ?」
気がつくと心の中で歩弥に語りかけるのが
歩夢の癖になっていた
.
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