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「悪いけど、俺、高校でサッカーする気ないから。それじゃ」
自分の怒りを隠すように出来るだけ無表情で、かつ淡々と自分の意思を告げ、二人の横を強引に抜けた。
え?ちょ、ちょっと!桐野! と後ろから呼びとめる声が聞こえるが、無視して歩き続けた。
(人の気も知らないで、外野がグダグダ騒ぐなってぇの!)
―――
――
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「はぁ。流石に不味かったかなぁ」
一人帰路に着いて、少し気持ちが落ち着くと激しい自己嫌悪に襲われた。
さっきの態度は無いわなぁ。明日謝らないと…。
さっきの廊下で勧誘してきた二人組は、靴を履き替えて昇降口を出たあたりで諦めてくれた。
それにしても今回の事は考えてなかった。ココは進学校で部活動にもあまり力を入れていない。だからあんなバリバリ部活をやる気のヤツも少ないと思ってたが…。
でも、アイツ等も俺が本当にやる気がないと解れば、すぐに諦めてくれるだろう。きっと。
とりあえず俺の平穏な高校生活を脅かしそうな要素は…。
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