そして、高校生活は始まる

14/14
前へ
/50ページ
次へ
「…れが」 「ん?」 「誰が心配なんてするか!このバカ兄貴!」 ――バシ! 「痛って!」 「ふん!」 痛てぇ。今度は左足かよ。 ホント最近暴力的だよなぁ。 俺を蹴飛ばし、不貞腐れながらどんどん先を歩いていく妹の背を、しばらく見つめる。 でも確かになずなの言う通りかもな。 変に深く考え過ぎだ。何より家族にまで心配かけちゃ流石にマズイ。 ココはあの時も自分で反省したはずだ。 もう少し肩の力を抜こう。 「…はぁ。お~い、なずな!待てって!」 「うぅっさい!コッチ来るな!」 うわぁ、これはかなり怒ってるな。顔も真っ赤だし…。 とりあえず今は妹のご機嫌取りが先かな。 まったく。初日からとことん最悪だなぁ。 おい。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加