部長、副部長

3/20
前へ
/50ページ
次へ
あぁごめんね。 と答えたものの、当の本人は完全に上の空のようだ。またすぐ唸りだす。 ホントいい迷惑だ。 「なぁ、そんなに唸ってなんか悩み事でもあるのか?」 黒板を全部写し終わってから、浅井に話しかけてみた。 正直関わりたくないが、このままの状態でいられる方がもっと困る。 「うん?うぅ~、まぁ悩み事と言えば悩み事ですかねぇ?」 何故に疑問形? 「俺に聞くな。 で、何があったんだよ?」 「いやぁ、なにがあったと言うか、なにか良いアイディアは無いものかと思いましてですね。」 「…いや、ワケが分からないから。ちゃんと主語を言え。主語を。」 とか言いながらも、実はこの段階である程度予想はついた。 どうせコイツの事だから多分…。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加