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あぁごめんね。 と答えたものの、当の本人は完全に上の空のようだ。またすぐ唸りだす。
ホントいい迷惑だ。
「なぁ、そんなに唸ってなんか悩み事でもあるのか?」
黒板を全部写し終わってから、浅井に話しかけてみた。
正直関わりたくないが、このままの状態でいられる方がもっと困る。
「うん?うぅ~、まぁ悩み事と言えば悩み事ですかねぇ?」
何故に疑問形?
「俺に聞くな。 で、何があったんだよ?」
「いやぁ、なにがあったと言うか、なにか良いアイディアは無いものかと思いましてですね。」
「…いや、ワケが分からないから。ちゃんと主語を言え。主語を。」
とか言いながらも、実はこの段階である程度予想はついた。
どうせコイツの事だから多分…。
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