もしも絹旗が当麻に惚れてしまったら!?

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そのまま放って置くのは自分のプライドが許さないとばかりに当麻はさっそうと路地裏に飛び込む。 「おいおまえら、大人数で小さい女の子を囲って恥ずかしく無いのかよ!!」 当麻の声にスキルアウト達は少し驚きの表情を浮かべるが、すぐに怒りの表情に変わってゆく。 「アァ!!なんだ糞ガキ、ぶち殺されてぇのか!!」 その一言でスキルアウト達の標的は当麻に変わったらしく、バットやら鉄パイプをどこからともなく取り出し当麻に歩み寄る。 (やっぱりこうなるのか) いくらスキルアウトと喧嘩なれしているとはいえ、所詮当麻はレベル0の無能力者。 一対一なら勝てなくも無いが、一対複数の勝負には有無を言わずに逃げ出す程度のレベル。 (不幸だ) いつもながらの不幸に頭を抱えながらも全速力で路地裏を駆け出す。 そして今に至る訳である。
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