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そのレストランは結構大きく綺麗な建物で、緋鷺は、素敵!と感嘆していると尚孝も満足げに頷いた。
「いい感じだな。早く入ろうぜ」
「うん」
ボンヤリとライトアップされたレストランの看板の下を二人はくぐった。
木造の入り口を開けると、カランカランとベルが鳴った。
入った途端…店内には色んな香りが入り交じり、食欲に拍車をかける。
「……二名様ですか?」
尚孝の影に隠れて出てきたウェイターの姿は見えなかったが、その聞き覚えのある声に思わず俯く。
(そんなはずない…)
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