苛立ちと依存

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「予約してた太幡ですけど」 「……少々お待ち下さい。太幡様ですね?」 そのウェイターは一度予約表を確認すると、どうぞ、と先頭をきる。 席に案内されて、メニューを置いた所で緋鷺はようやく恐る恐る顔を上げるとその声が確信になる。 ドックン… そのレストランの制服を着た『大羅』が、ソコに立っていた。 そして不意に、夕べの母親との会話を思い出した。 『ダイちゃんに知り合いのレストラン紹介したの』 (ここの事だったのか…) 緋鷺は何だか気まずい空気を感じながら、メニューの説明が終わった。
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