苛立ちと依存

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料理を食べ終えて二人は食後のワインを親しんでいた。 尚孝はそこまでお酒に強くなく、すぐに酔ってしまう。 だけどワインの一杯二杯ならまだ、ほろ酔いで機嫌が良い位だ。 「なぁ緋鷺ぃ……この前はごめんなぁ?」 少し顔を赤くした尚孝はワイングラスをユラユラ揺らしながら、ロレツの回らない口調で緋鷺を上目遣いで見上げる。 緋鷺もちょっと機嫌良くして、いいよー、と笑った。 「親戚にさぁー…急に不幸があってさ…葬儀に急に行く事になっちまってさぁ」 その尚孝の言葉に緋鷺はピクリと眉を動かしたが、友達が見た尚孝は見間違いだったと暗示をかける。
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