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帰りはもう大羅の事なんかきにしなくなって、二人で機嫌良くホロ酔いで店を出ていこうとした―――…
その時
ピリリリリリ…
尚孝の携帯がけたたましく鳴って一瞬不機嫌そうな顔をしたが、ディスプレイの名前を見た途端にパッと嬉しそうな顔をした。
そのまま尚孝は電話に出て、緋鷺と繋がれた手はアッサリとほどかれる。
(あ………)
離された手に寂しさを感じたが、本人がすぐ側にいるので我慢した。
「あー……今?うん?…マジで!?行く行く!」
その電話に向かって話す声に緋鷺は、えっ!?と振り向いたが尚孝は気にした風も無いまま会話を続ける。
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