苛立ちと依存

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尚孝はまだ携帯で話をしながら、緋鷺はそんな尚孝の後ろを付いて店を出ていく。 そんな二人が出ていくのを大羅はただ見送った。 「うん……うん。じゃあ行くわ!!」 (行くって……今から?どこに?) 尚孝は電話を切ると、何か言いたげな緋鷺に気付いてニコリと笑いかける。 「今からツレと飲み会あるらしくってさ…ヒサも行かねぇ?」 「行っていいの!?」 思わず笑顔になる緋鷺に、良いって良いって!と手を引いていく。 そのまま二人はネオン光る街へとゆっくり歩いていった。
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