苛立ちと依存

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京都……って何? 私……京都なんか行ったことない それにやったって……… 心地よかった胸の高鳴りが急にスッとひいて、ぼんやりと尚孝を見上げた。 尚孝はかなり焦った顔をしていて、それを他人事の様に見つめている。 「ば…!それ俺じゃねぇって!!」 「いや?お前だって~!彼女の前だからって恥ずかしがることねぇよ!な、アヤ」 アヤと呼ばれた女の子も酔っているようで、目をトロンとさせながら、そうそう~、と笑った。 「この前だって街に行って時計かってあげたんでしょ?やるねー」 アヤがチラリと緋鷺の左手についている時計を意味ありげに見た。
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