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そして躊躇い1つ見せずに緋鷺の傷付いた指をソッと口に含んだ。
「大っ…羅!!」
緋鷺は思わず声をあげるも、本人はなんともないように……
「わりぃ。クセでつい…」
く……クセぇ!?
本当にどんな生活送ってたの!?
やがてずっと机で鳴っていた携帯はプツリと切れた。
それに心底ホッとした。
その安堵した表情に大羅は何か察したらしく、ずっとなり続ける携帯に特に話題を触れる事は無かった。
その代わり料理の豆知識を披露したり、料理を教えたりなんでもない会話をした。
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