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萩尾望都
若い頃の作品は、ゆたかな、こころが、ゆたかにふるわれるこころのちからが、漫画からあふれ出る、漫画が、こころの息吹きのなかにあるようだ。
ところがひとつひとつの道具だて、会話により紡がれる物語は、どういうわけか、
ドビュッシーの曲がとても親和する
だけでなく
ドビュッシーの曲で示された啓示、やり方を、忠実に下敷きに守り、利用し、膨らませたようにみえる
アイデア片はドビュッシーの側にあり、
アイデア片を拾ってくっつけて、物語に再構成する、こころの息吹きとちから
紙にかかれた、切れ切れの文章に、
文字や言葉にまつわりついている世界をやさしく押しひらき、
じぶんの、あらたな王国をかたちづくる
ドビュッシーと萩尾望都の関係は、
そういうようなもの
先にカードを置いたのはドビュッシー
開くのは萩尾望都
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