俺の姉がこんなに過保護な訳がない

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それから色々な店に行ったが、そのアニメはレンタルされているものの全て借りられていた 「おい柊、もう帰ろうぜ」 「えっ、どうして?」 頭にハテナマークでも浮かべているかのように疑問に思う柊 それに溜め息しながら音は言った 「もう10店舗以上見たんだぞ、流石にもうレンタル屋ないって……」 「でも日〇レンタカーならあるよ?」 「そっちのレンタルじゃねぇよ」 そして何故か中川に浮かぶゆうひを見ていた 小石を蹴ったが靴まで飛ばなくて残念だったが、今はそれ所じゃない アニメが見れないからか、柊が泣きそうな顔をしていた 音はそれを見ていた 普段とは逆で、学校では見たこともない顔 それは悲しいのか苦しいのかは分からない でもよく考えると、アニメが見れないからしている顔 痛い子と変わらなかった 「……あの…さ」 「………なに?」 柊は音の方を向くと同時に少し強い風 そのせいか、柊の髪が無造作に動く 「明日暇あるか?」 「あるなら……明日も探そうぜ、アニメ」 音は笑顔で柊に言った
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