俺の姉がこんなに過保護な訳がない

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「………」 二人の空間は静まり返った この静まり返った空間を見て誰もが口を出さなかった すると音は柊が持っているDVDを取り、反対側に歩き始めた 「ちょ、音くんどこ行くの?」 「これ返しに行くついでに何か紐を買ってそれを……使って……」 「待って、DVD借りるの間違えたぐらいで人生終わるみたいじゃない」 「いやだって……紐使わないと……」 「だから自殺とか止めなさいって!!」 もの凄いシュールな空気を漂わせている音に対して必死に言っている柊 「え?自殺ってなに?」 「えっ?だって紐使って、樹海の森で死ぬって……」 「いや言ってない言ってない」 「いやでもそんな感じが出てましたよ?」 「あぁそれはわざと、こうでもしないといつもの仕返しができないだろ」 HA☆HA☆HA☆HAと笑う音 柊はそれを見て眉毛をピクピクさせていた しばらくすると柊の拳が音の股関節辺りにクリーンヒットしたのは後の「柊聖剣殴り」と言われるようになった それをそのまま受けた音はその場に倒れこんだ
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