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「いや特に何も」
「なら喋るんじゃねーよ」
音は塗り薬の蓋を閉めて棚の上に塗り薬を置いた
音は布団を脱いでベッドから出ようとすると、柊の手が音の体を押した
「うエェーイ、……こら…ひい……ら…ぎさん?」
音の顔の近くに柊の顔が近くにある
「せっかく病室で男女が二人きりなのに…何もしないの?ハァハァ……」
「ちょ…ちょっと落ち着きましょうか柊さん、何かハァハァ言ってますけど」
柊は扉近くに置いていた鞄を音の布団の上に置いた
シーンと静まっている病室、男女が二人きり
普通の男女だったらアッー!となるのであろうが、よく考えて頂きたい
「大丈夫だって、な…何もしないって」
「明らかに今言葉が一瞬止まったよな、止めろ!鞄を開けようとするな!!」
柊は鞄のジッパーを引いていて、音の話しなんて興味がない
柊は鞄の中に手を突っ込み、ある物を取り出した
「フフフフ……音ちゃん…音ちゃん……ハァハァ……フフフフ……音ちゃん」
両手に持っているのは半ズボン
「や……止めろ!!俺には男溢れるダンディニズムがあるから!!」
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