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時は深夜――
外は明るい昼とは逆に暗くなっている
家を見る限り、殆どの人は電気を消して眠りについている
ただ
一つの家だけ部屋は暗いもののテレビを見ているのか、光が窓から漏れていた
「フフフフフ………」
学校
「音ちゃーーん」
未来ちゃんが音に手を振って近づいていく
周りはそれを見ながらヒソヒソと周りと話をしている
「………」
「音ちゃん?」
「……………っ」
音はそのまま未来ちゃんの言葉を無視してその場を去った
「音ちゃん……」
放火後
「音ちゃん、どうして私を無視するの?」
「………すまん」
ガラッと扉が開く音が聞こえた
出てきたのは志保だった
この学校の制服ではなく、恐らく学校が終わってすぐにこちらに向かったのだろう
「音ちゃん、行こ」
「あぁ、そうだな」
音は腕に絡んでいる未来ちゃんの手をほどいて志保の方へと走っていく
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